ストーリー
突然のめまいで、病院に搬送され
一晩入院することになった、あかね。
向かった病室の隣のベッドには、
小さな女の子が、人形のように眠っていた。
「ごめんなさいね、他に空きがなくて。
…この子、もうずっと眠ったままなの」
夜。隣のベットでまどろむあかね。
ふと誰かに体をゆすぶられ、目を開けると、
そこにはずっと眠っていたはずの女の子が、
小さな体をのばし、不思議そうにあかねを見ていた。
そこは、少女が見ている夢の中だった。
少女の記憶の奥底にある、「おかあさん」に会いに行くために、
あかねはまるで海の中にいるような、不思議な病院の中をさまよっていく…